シーンに合わせて使い分けると効果が高まるといわれています


魅力的なバストになるには、バストのボリュームをアップさせるだけでなく、できるだけ垂れないようにすることが大切です。

バストは約90%の脂肪と約10%の乳腺でできているので、それらを増やせば胸は大きくなるでしょう。

しかし単に大きくなるだけではいけません。重力に引っ張られ、下がってしまうからです。

そうならない為には、脂肪組織や乳腺組織を支えてつなぎとめる「クーパー靭帯」が重要な役割を担います。ところがこのクーパー靭帯は一度伸びたり、損傷したりしてしまうと元に戻りません。

クーパー靭帯が伸びる原因は、思春期や授乳期による乳房の成長・加齢・ランニングなどの運動による振動などが考えられます。

だからクーパー靭帯が伸びきってしまうのを防ぐ為に、昼間のブラジャーだけでなく、運動時のスポーツブラ、就寝時用のナイトブラなど、生活のシーンに合わせて、自分に合ったサイズのブラジャーをきちんと着用するようにしましょう。

クーパー靭帯を伸ばさず、血流を妨げないことが重要です

皮膚の下には浅在筋膜浅葉と深葉があり、それをつなぐ結合組織の間に皮下脂肪があります。乳房の場合、その結合組織がクーパー靭帯(乳腺提靭帯)と呼ばれるものです。

その他、乳房には乳腺という乳汁(母乳)を分泌する器官と乳腺後隙という脂肪組織などがあります。クーパー靭帯は網状になっていて、脂肪組織や乳腺組織を支えています。

乳腺は乳頭の周りに放射状に並んでいて、15~25の腺葉に分かれています。腺葉は多数の小葉に枝分かれしており、この小葉で乳汁が作られます。

授乳をする時には、乳腺が膨らみ、乳腺の水の含有量も増えます。すると乳房が大きくなって重くなり、乳腺を支えているクーパー靭帯が伸びてしまい、バストが下垂してしまいます。

また乳房が成長する思春期もクーパー靭帯が引き伸ばされる時期です。第二次性徴に伴い、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が増加し、乳腺が発達して脂肪が増えるからです。

これらの理由でクーパー靭帯が伸びないようにする為には、ブラジャーで乳房をサポートする必要があります。

それから加齢もバスト下垂の原因の一つです。年齢を重ねることによって、徐々に皮膚の伸縮性や柔軟性が低下するので、クーパー靭帯もゆるんでしまいます。

さらに更年期以降は女性ホルモンの分泌量が減少していくので、乳腺は委縮して小さくなり、脂肪も少なくなってバストのハリがなくなり、下垂してしまいます。残念ながら、加齢を止めることはできません。

しかし血流を良くすることによって、栄養や酸素が体の組織に届き、老廃物が取り除かれるので、体の結合組織であるクーパー靭帯にもよい影響を与えるといわれています。

ブラジャーがきつすぎると血流が悪くなるので、注意しましょう。

妊娠・授乳期をサポートするマタニティブラ


妊娠すると、女性ホルモンの影響で少しずつ胸が大きくなり、個人差はありますが、出産までに1~2カップほどサイズアップするといわれています。

バストのサイズの変化に伴い、ブラジャーのサイズも変えなければなりません。

カップのサイズだけでなく、妊娠・授乳期はアンダーバストのサイズも変化するので、それに対応できるようにホックの数が多いブラジャーもおすすめです。

それから妊娠中から授乳期にかけて着けるブラジャーには、気をつけなければならない点がいくつかあります。

まず発達していく乳腺を圧迫して傷めないように、伸縮性のある柔らかな素材を選びましょう。

カップがバスト全体を覆い、肩ひもの幅が広めのブラジャーは、安定感があり、大きくて重くなった胸をサポートするのに向いていると考えられています。

形状もさまざまあります。ホックがないハーフトップ(胸下までの長さのタンクトップ)タイプは、胸をしっかりと覆いますが締めつけ感が少ないので、つわりの時期など楽に過ごしたい人にはぴったりです。

ワイヤー入りのようには締めつけずに、ハーフトップよりもバストの形を整えたい人は、ノンワイヤータイプのブラジャーがよいでしょう。

胸をきれいに見せたい時に着用する為に、柔らかめのワイヤーを入れたマタニティブラもありますが、ノンワイヤーよりも締めつけ感があるので、出産日が近くなったり、産後すぐだったりは向かないかもしれません。

授乳しやすいように授乳口がついているブラジャーなど、機能や使いやすさにも着目して、自分に合ったマタニティブラを見つけ、快適なマタニティライフを送りましょう。

運動時の揺れやずれを抑えるスポーツブラ

運動したら、ブラジャーの肩ひもやアンダーバストの部分がずれたことはありませんか?それはそのブラジャーが乳房をしっかりと支えられていないからです。

運動によって乳房が上下に振動するので、乳房を支える力が弱いブラジャーでは、上下運動の反復によってクーパー靭帯が伸びてしまったり、摩擦によって痛みや色素沈着が生じたりする可能性があります。

だから運動時にはスポーツブラを着用し、乳房をきちんとサポートして運動時の揺れを最低限に抑えましょう。

スポーツブラはハーフトップで頭からかぶって着用するものが多く、肩ひもは太くて、アンダーバスト部分は伸縮性の高い生地で作られており、腕を動かしてもずれにくいように設計されています。

それからストレッチ素材や乾きやすい素材、汗のイヤな臭いを抑える素材を用いるなど、快適に運動できる工夫もされています。スポーツの特徴に合わせたブラジャーも作られています。

マラソン・ジョギング・球技など

跳んだり走ったりする動きからバストを守って安定させる為に、胸の上下の揺れを抑え、摩擦を軽減させることに重点を置いたブラジャー

ダンス・フィットネス・ゴルフなど

さまざまな動きによるずれを防ぐ為に、内蔵のカップでバストをサポートし、肩甲骨の動きを妨げにくくしたブラジャー

ヨガ・ピラティスなど

大きくゆっくりとした動きをするので、カップや肩ひもがずれにくいような工夫をし、呼吸がしやすいように締めつけすぎない素材で作ったブラジャー

ウォーキング・トレッキングなど

抗菌防臭素材を使って、長時間の着用でも快適に過ごせるように強化しているブラジャー

就寝時に必須のナイトブラ


日中はブラジャーを着用していても、眠る時は寝苦しいからブラジャーをしないという人はいらっしゃいますか?

逆にバストの形を崩したくないから、夜も昼用のブラジャーをはずさないという人もいらっしゃるでしょう。でもそれらはバストの下垂を防ぐ為には逆効果かもしれません。

実は、胸は重力の影響で、日中は上から下へ、眠っている時は重力でさまざまな方向へ引っ張られてしまい、そのせいでクーパー靭帯も伸びてしまうのです。

その為、ノーブラの状態でいるのはバストアップの為にはあまり良くないといわれています。

ただ昼用のブラの多くは、上から下へかかる重力からバストを支えるように作られていますが、就寝時は、仰向けになったり横向きになったりうつぶせになったりして、胸もさまざまな方向に重力がかかるので、昼用のブラジャーではバストを支えることができません。

それに加え、圧迫感や締めつけがあると寝返りにくくなり、大切な睡眠を妨げる可能性があります。

だから圧迫感や締めつけが少なく、さまざまな方向に引っ張られないように胸を支えて安定させるナイトブラの着用が望ましいといわれているのです。

ただしサイズが合っていないブラジャーを着用しても意味がありません。

小さいサイズだと締めつけによる血流の悪化や睡眠の妨げにつながり、大きいサイズだと胸が支えられず、バストの形を整える効果が十分に得られない恐れがあります。

ナイトブラでバストサイズを大きくすることは難しいですが、乳房の下垂を予防する為に、自分の体に合ったサイズのナイトブラで、夜もバストをサポートしましょう。

自分に合ったサイズと正しいつけ方を知りましょう

体を左右にひねるとカップから胸が浮きませんか?両肩を回すと肩ひもが落ちませんか?
両手を上げるとブラジャーがずり上がりませんか?

これらは体に合っていないブラジャーを着けているからかもしれません。自分の体に合っていないブラジャーを着けていると体にさまざまな悪影響を及ぼします。

たとえばブラジャー全体で支えるバストを肩だけで支えるようになると、肩こりにつながる場合があります。

またサイズが大きすぎると、バストの形が崩れたり、脇に肉がはみ出て背中のぜい肉になったりします。小さすぎると、苦しくなったり、食い込んでワイヤーの跡がつき、肌が黒ずんだりする可能性があります。

自分にぴったり合ったサイズがわからない時は、専門店で採寸をしてもらい、試着をしてから購入するとよいでしょう。

それからサイズが合っていてもつけ方を間違っていると、台無しになるので気をつけてください。

正しいブラジャーのつけ方

① 肩ひもに腕を通して両肩にかけ、カップの下をバストの付け根に当てて、軽く前かがみになって乳房をカップに収める

② 背中のホックを留め、乳房を脇の下から手で寄せて整える

③ ストラップの長さを調整し、ブラジャーのアンダー部分の前後が水平になるようにする

胸が重さで下がった位置をアンダーバストにしがちなので、前後のアンダーを水平に着けるように、鏡で横もチェックしてみてください。

正しい方法で着用し、魅力的なバストを目指しましょう。

(まとめ)ブラでバストアップの効果が高まりますか?

1. シーンに合わせて使い分けると効果が高まるといわれています

乳腺や脂肪を支えるクーパー靭帯は伸びると元に戻らないので、乳房の成長・加齢・運動などでバストが垂れない為に、生活のシーンに合わせ、自分に合ったブラをきちんと着用し、クーパー靭帯の損傷を防ぎましょう。

2. クーパー靭帯を伸ばさず、血流を妨げないことが重要です

授乳期や思春期は乳房が成長し、クーパー靭帯が伸びるので、ブラで乳房を支える必要があります。また加齢による皮膚の伸縮性や柔軟性の低下、女性ホルモンの減少で下垂するので、血流を妨げないようにしましょう。

3. 妊娠・授乳期をサポートするマタニティブラ

素材やカップの大きさ、肩ひもの幅などに気をつけ、大きくて重くなった胸をサポートするブラを選んでください。ハーフトップ・ノンワイヤー・ワイヤー入りなどタイプもさまざまです。

自分に合ったブラを見つけましょう。

4. 運動時の揺れやずれを抑えるスポーツブラ

乳房が上下に振動して反復すると、クーパー靭帯が伸びたり、摩擦によって痛みなどが生じたりすることがあります。スポーツの特徴に合わせたブラもあるので、運動時にはスポーツブラを着用し、揺れを抑えましょう。

5. 就寝時に必須のナイトブラ

就寝時は昼用のブラではなく、圧迫感や締めつけが少なく、重力でさまざまな方向へ引っ張られる胸を支えて安定させる、ナイトブラの着用が望ましいです。

効果を得る為には自分の体に合ったサイズのブラジャーを選びましょう。

6. 自分に合ったサイズと正しいつけ方を知りましょう

自分の体に合っていないブラを着けていると、体にさまざまな悪影響を及ぼします。専門店で採寸をしてもらい、試着をしてから購入するとよいでしょう。

また鏡で横もチェックし、正しい方法で着用しましょう。