バストアップに役立ちますが、バランスのよい食事が大切です


学校給食でお馴染みの牛乳は、栄養価が高い食品としても有名です。なかには「牛乳を飲めばバストアップするのでは」と思う方も多いでしょう。

果たしてそれは本当なのでしょうか。たしかに牛乳は、「タンパク質」「脂質」「炭水化物」「カルシウム」などが多く、栄養バランスのよい食品といえます。

またバストの包む「肌」やバストの土台となる「大胸筋」は、タンパク質を材料にしてできています。牛乳を飲めば、バストアップにも役立つかもしれません。

しかし私たちには他の栄養素も必要です。実際に牛乳には「鉄分」「食物繊維」といった栄養素が不足しています。

牛乳だけを飲んでいても、バストアップにはつながらないのです。

〔牛乳だけでは栄養が偏ります〕

食品に含まれる栄養素には、それぞれ異なる働きがあります。たとえばエネルギー源となる栄養素もあれば、体の動きをスムーズにする栄養素もあるのです。

そして食事から得た栄養素は、それぞれの働きが複雑に組み合わさることで、健康を維持しています。

では牛乳だけを飲んでいたらどうなるでしょうか。栄養豊富な牛乳でも、その栄養素が十分に働かず、余分な脂肪が溜まってしまうかもしれません。

つまり食事をするときは、バランスが大切になるのです。

バストアップのためには、栄養不足を起こさないことです

ダイエットをすると、下半身より先にバストが落ちてしまったという話をよく聞きます。どうして、ダイエットをするとバストだけが落ちてしまうのでしょうか。

実は、バストにある脂肪には、燃焼しやすいという特徴があります。バストは心臓の近くにあり、体温が高い場所にあるため、もともと燃焼しやすいのです。

そのため食事制限や運動方法によっては、下半身よりも先にバストが落ちてしまうのです。バストアップを目指すのであれば、このような事態を避けなければいけません。

そこで大切になるのが栄養補給です。とくに最近の女性はやせ願望が強く過度なダイエットに走る傾向が強いため、栄養不足をまねく恐れがあります。

しっかり食べて栄養を摂り、バストのもととなる細胞を作り出しましょう。

またその栄養をバストに届ける血液の流れを良くすることも忘れてはいけません。適度な運動で血行を良くしましょう。

「運動をする時間がない」「もともと運動が苦手」という方は、正しい姿勢をキープするところからはじめてみましょう。

〔正しい姿勢でメリハリボディを〕

胸が落ちたと感じるのは、ポッコリとしたお腹まわりのせいかもしれません。これは、内臓下垂(ないぞうかすい)という現象です。

加齢とともに腸や腎臓なども下がり、その内臓が骨盤の中に入るような形でウエストが広がりポッコリお腹ができるのです。お腹が出ていると、体にメリハリがなくなりバストも小さく見えてしまいます。

正しい姿勢をキープして、内臓の位置や体全体の歪みを改善させましょう。

〔正しい姿勢をキープする、3つのポイント〕

1、立つ姿勢

平らな壁に背中を付けて、つま先を閉じるように立ってみましょう。バストは高い位置にキープするように意識します。

2、座る姿勢

背もたれに寄りかからないようにします。ひざは90度に曲げ、足の裏は床に付けるようにしましょう。

3、歩くときの姿勢

頭の高さをキープしたまま歩きます。足を上げて、ひざを伸ばしかかとから地面に着きます。

牛乳は、栄養が豊富に含まれた食品です


「バストアップのためには栄養不足が大敵である」ということがわかりましたが、必要な栄養素は摂れているのでしょうか。

仕事の忙しさからインスタント食品を食べたり、ちょっとお腹が空いたからとスナック菓子で満たしたり、心当たりがある方はいませんか。

インスタント食品やスナック菓子には、「リン」という栄養素が多く含まれています。リンは、骨や歯をつくる大切な栄養素ですが、過剰に摂るとカルシウムの吸収を妨げます。

食べているつもりでも、カルシウム不足になっていることがあるのです。

〔リンについて〕

・アーモンド・卵・牛乳・ヨーグルト・たらこ・するめなどに含まれる栄養素
・カルシウムと結びついて、骨や歯をつくる
・細胞膜の材料になる
・過剰に摂るとカルシウムの吸収を妨げ、骨密度を低下させる
・過剰に摂ると鉄の吸収を妨げ貧血をまねく
・リンを多く含む加工食品やインスタント食品はできるだけ避ける

普通牛乳の栄養素(コップ1杯200グラムあたり)
※食品成分データベースより https://fooddb.mext.go.jp/index.pl

エネルギー 134カロリー
タンパク質 6.6グラム
脂質 7.6グラム
炭水化物 9.6グラム
カルシウム 220ミリグラム
(その他、ビタミンやミネラルなども含まれています)

普通牛乳の栄養素を見ると、「タンパク質」「脂質」「炭水化物」「カルシウム」が多く含まれていることがわかります。

さらに牛乳に含まれるカルシウムの吸収率は、小魚や野菜よりも高いといわれています。これは、牛乳にCPP(カゼインホスホペプチド)というカルシウムの吸収を助ける成分が含まれているからです。

牛乳を飲むと、栄養不足を補うのに役立ちます。

牛乳は、1日コップ1杯がおすすめです

1日に必要なカルシウム(18歳以上)
・男性=650~800ミリグラム
・女性=650ミリグラム
※厚生労働省「日本人の食事摂取基準」2015年より

年齢を重ねた女性は、骨の形成にかかわる女性ホルモンの減少とともに骨の密度も減少します。

そして骨がどんどん弱くなり、ちょっとした衝撃で骨が折れやすくなるのです。骨を丈夫にするために、カルシウムを含む食品を摂ることが不可欠です。

バストアップのためにも、カルシウムなどの栄養補給のためにも、コップ1杯の牛乳を飲むとよいでしょう。

1日に必要な3分の1のカルシウムを摂取することができます。

〔カルシウムについて〕

・油揚げ・牛乳・チーズ・ひじき・煮干し・ししゃもなどに含まれる栄養素
・日本人に不足している栄養素といわれている
・骨や歯を丈夫にする
・筋肉の収縮を助ける
・ストレスの緩和に役立つ
・不足すると骨粗鬆症の原因となる

いろいろな食品と合わせて牛乳を使うとよいでしょう


カルシウムに注目が集まりがちな牛乳ですが、他にもいろいろな栄養素が含まれています。たとえば肌を健やかに保つ働きがある「ビタミンB2」「ビタミンA」です。

肌にハリや弾力がなければ、バストも小さく見えてしまいます。バストアップのために、いろいろな食品と組み合わせて牛乳を使うとよいでしょう。

その他にも、牛乳には胃酸の過剰分泌を抑えて胃を保護する働きがあります。胃が弱っているときは、ホットミルクにしたりスープにしたりして飲むとよいでしょう。

〔牛乳の種類〕

・生乳  (牛から搾ったままのもの)
・普通牛乳(生乳を殺菌処理したもの)
・成分調整牛乳(生乳から水分・乳脂肪・ミネラルなどの一部を除き成分を濃くしたもの)
・低脂肪牛乳(生乳から乳脂肪の一部を除去したもの)
・加工乳 (生乳を主な原料に、クリームやバターなどの乳製品をプラスしたもの)
・乳飲料 (生乳を主な原料に、コーヒー・果実など乳製品以外をプラスしたもの)

さて一言で牛乳といっても、成分調整牛乳から乳飲料までさまざまな種類があります。

また産地やメーカーによって風味や味が変わります。なかには牛乳が苦手という方もいるでしょう。

そのような方は、シチューやパスタなどの料理に使うのがおすすめです。またヨーグルトやチーズを食べるのもよいでしょう。

牛乳が体に合わない方もいます

「体によい」といわれる牛乳ですが、なかには牛乳が合わない方がいます。

牛乳を飲むと決まって「お腹がゴロゴロする」「下痢になる」という方は、「乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)」または「牛乳アレルギー」の可能性があります。

どちらの場合も、医療機関へ相談するとよいでしょう。

① 乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)

乳糖とは、牛乳中に含まれる炭水化物のことでラクトースとも呼ばれています。

この乳糖を分解する消化酵素(ラクターゼ)が不足している人は、牛乳を飲んだとき腸でうまく消化吸収できず下痢を起こすのです。乳糖不耐症は、日本人を含むアジア人に多い症状だといわれています。

なお少しだけ飲んだりホットミルクにしたりすると症状が出ない場合もあり、飲む量や温度などによっても症状が異なります。

〔乳糖不耐症の主な症状〕

・お腹が張る
・ガスが溜まる
・腹痛
・下痢

② 牛乳アレルギー

食物アレルギーのひとつです。

牛乳に含まれる成分が体の免疫機能に反応して、かゆみや下痢となった反応が起こります。アレルギーを避けるには、その食品を避けるしかありません。

しかし「食べ慣れた食品でもアレルギーが起きるケース」「食べてから数時間後にアレルギーが起こるケース」など、人によってさまざまです。少しでも異変を感じたら飲むのを中止して、すぐに医療機関へ受診しましょう。

牛乳アレルギーの主な症状

・咳
・嘔吐
・下痢
・腹痛
・唇や口の中が腫れる
・かゆみ
・じんましん

(まとめ)牛乳を飲むと、バストアップになりますか?

1. バストアップに役立ちますが、バランスのよい食事が大切です

牛乳に含まれるタンパク質はバストをつくる大切な栄養素です。牛乳を飲めばバストアップに役立つでしょう。

しかし私たちの体には他の栄養素も必要です。牛乳だけでは、「鉄分」「食物繊維」といった栄養素が不足してしまいます。

2. バストアップのためには、栄養不足を起こさないことです

バストにある脂肪は燃焼しやすく、食事制限などをすると真っ先に落ちてしまいます。過度なダイエットなどで栄養不足を起こさないようにしましょう。

しっかり食べて栄養を摂り、バストのもととなる細胞をつくることが大切です。

3. 牛乳は、栄養が豊富に含まれた食品です

牛乳の栄養素には「タンパク質」「脂質」「炭水化物」「カルシウム」が多く含まれています。

また牛乳に含まれるカルシウムの吸収率は、小魚や野菜よりも高いといわれています。牛乳を飲むと、栄養不足を補うのに役立ちます。

4. 牛乳は、1日コップ1杯がおすすめです

バストアップやカルシウムの補給のためには、コップ1杯の牛乳を飲むとよいでしょう。1日に必要な3分の1のカルシウムを摂取できます。

またインスタント食品にはカルシウムの吸収を妨げる「リン」が多いため注意しましょう。

5. いろいろな食品と合わせて牛乳を使うとよいでしょう

肌を健やかに保つ「ビタミンB2」「ビタミンA」が牛乳に含まれています。バストアップのために、牛乳を活用しましょう。

また牛乳は、種類や産地、メーカーによって風味や味が変わります。自分の好みに合わせて、牛乳を上手に使いましょう。

6. 牛乳が体に合わない方もいます

牛乳を飲むと決まって「お腹がゴロゴロする」「下痢になる」という方は、「乳糖不耐症」または「牛乳アレルギー」の可能性があります。

少しでも異変を感じたら飲むのを中止して、すぐに医療機関を受診しましょう。