カカオマスの含有量が異なるので効果の大小があります


なぜチョコレートがバストアップに効くといわれるのでしょうか?それは、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールが関係しています。

カカオポリフェノールには、血管を広げる作用がある為、血流を促進し体に栄養が行き届きやすくするという点がその理由の一つです。

さらに動脈硬化を予防する働きや、老化を促進して肌のハリを保つコラーゲンを壊してしまう活性酸素を除去する、抗酸化作用もあります。これらの作用によって、血管をしなやかにし、肌を若々しく保つという効果も期待できるので、チョコレートはバストアップによい影響を与える食品といわれるのでしょう。

しかしチョコレートならどれでも同じ効果が得られるわけではありません。チョコレートの種類によってカカオマスの含有量が変わるので、それに含まれるカカオポリフェノールの量も違ってきます。

効果を得ようとして食べ過ぎれば、カロリーオーバーになり、逆効果になる可能性があるので、摂取量に気をつけ、魅力的なバストづくりにお役立てください。

3種類のチョコレート

チョコレートの種類別名称は、「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」によって、チョコレート・準チョコレート・チョコレート菓子など9種類に分類されています。

一般的に使い分けられている、ビターチョコレート・ミルクチョコレート・ホワイトチョコレートは、カカオ分やミルクの割合で分けられています。

カカオ分とは、カカオマス・ココアバター・ココアパウダーなど、カカオ由来の原料を合算したものです。カカオ分が高くなれば、糖分や乳製品が少なくなるので、苦味が増えます。

ビターチョコレート

ダークチョコレート・ブラックチョコレート・スイートチョコレート・プレーンチョコレートとも呼ばれ、カカオマスが40~60%のチョコレートのことです。

基本的にはミルク(乳製品)は入りませんが、ミルクが少し入ったチョコレートもビターチョコレートという場合があります。

最近では、カカオ分70~90%の低糖のチョコレート(高カカオチョコレート)を示すこともあります。

ミルクチョコレート

ミルク(乳製品)の入ったチョコレートのことです。ミルク(乳製品)としては、全脂粉乳・脱脂粉乳・クリーム粉乳が使われます。

カカオ分は31~38%くらいのものが一般的です。

ホワイトチョコレート

カカオバターにミルクや砂糖などを加えてつくったチョコレートです。

カカオマスを使用していないので、カカオポリフェノールはほとんど含まれていませんが、カカオ豆の主成分であるココアバターを原料としているので、チョコレート色をしていなくてもチョコレートといえます。

カカオバターを30%前後含むものが一般的です。

健康効果が注目されるカカオ2大成分

カカオポリフェノール

カカオポリフェノールは、自然界に5,000種類以上あるポリフェノールの一種です。

ポリフェノールは、ほとんどの植物に存在する苦味や色素の成分で、赤ワインやブルーベリーなどに含まれるアントシアニン、緑茶や紅茶などに含まれるカテキン、豆類に含まれるイソフラボンなども全てポリフェノールです。

カカオポリフェノールは、老化の原因ともなる活性酸素を除去する抗酸化作用が強く、とくにコレステロールの酸化を防いで動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果的であるといわれています。

また血管の炎症を抑えて血管を広げる作用もあります。水に溶けやすい性質があるので、比較的短時間で作用しますが、長期間効果は持続しないので、毎日こまめに摂取する必要があります。

最近の研究では、がんの予防効果やストレスへの抵抗力を高める効果などの報告もされています。

カカオプロテイン

カカオプロテインは、カカオに由来するたんぱく質です。

難消化性の物質で、食物繊維やオリゴ糖と同じように、小腸で消化吸収されずに大腸に届き、便のもととなって便のかさを増します。

また腸内細菌であるフィーカリバクテリウムという酪酸を大量に産生する、いわゆる善玉菌の一種、酪酸菌の栄養となり、腸内環境を整えます。

便秘に悩む女性は多いですが、便秘が続くと、腸内で腐敗が進行して有害物質が生成され、肌荒れだけでなく、下腹部の不快感や腹痛、嘔吐などのさまざまな体調不良にも繋がる恐れがあります。

しかしカカオプロテインの作用によって便通が良くなり、便秘が解消される可能性があります。さらに大腸がんの抑制や糖尿病の予防などに役立つという研究結果も報告されています。

チョコレートは脂質と糖質が多い食品です

チョコレートの主原料はカカオ豆です。そのカカオ豆を発酵・乾燥させ、加熱して砕き、外皮と胚芽を取り除いて胚乳だけにしたものを「カカオニブ」と呼びます。

そのカカオニブをさらにローストし、すりつぶすとペースト状の「カカオマス」になります。

そしてカカオマスにカカオバターを加え、そこに糖分やミルクを加えると、ビターチョコレートやミルクチョコレートになっていきます。

ちなみにカカオマスからカカオバターを絞った後、細かく砕いてパウダー状にしたものが「ココアパウダー(カカオパウダー)」で、いわゆる純ココアと呼ばれるものになります。

チョコレートは、脂質と糖質でその成分の8割以上を占めており、高カロリーな食品です。

皆さんは、甘さが抑えられたビターチョコレートの方が甘いミルクチョコレートよりもカロリーが低いというイメージがありませんか?

たしかに砂糖やミルクの含有量は少ないのですが、カカオマスは非常に多くの植物性油脂が含まれているので、よりカカオマスの含有量が多いビターチョコレートの方が実は高カロリーなのです。

なのでビターチョコレートもミルクチョコレートも総カロリーはあまり変わりがありません。

ホワイトチョコレートはカカオマスを使っていませんが、カカオバターや砂糖、ミルクなどカロリーが高い原料をたくさん使っているので、総カロリーはビターチョコレートやミルクチョコレートよりも高めになります。チョコレートには、その他にたんぱく質や食物繊維も含まれています。

体に嬉しい栄養成分もたくさんあります

テオブロミン

血流を促進し、大脳を刺激して集中力や記憶力、思考力を高め、気力をUPさせます。自律神経を調節する作用もあるので、緊張を和らげて心身をリラックスさせる効果もあります。

カフェインと同様に利尿作用や興奮作用があるので、カフェインよりも緩やかに作用するとはいえ、子供や妊娠中の方、授乳中の方は摂りすぎに注意しましょう。

ブドウ糖

活動する為のエネルギー源であり、通常時は脳のエネルギー源となる唯一の物質です。脂質よりも早く分解吸収されるので、激しい運動で消耗した時や糖尿病などインスリンの異常で血糖値が低くなりすぎた時に、すばやくエネルギー補給をして、血糖値を上げるのに適しています。

しかし多く摂りすぎると中性脂肪に変えられ、脂肪細胞に蓄えられて肥満を招く恐れがあります。

ビタミン類・ミネラル

チョコレートにはビタミンEやナイアシンなどのビタミン類や、カルシウム・マグネシウム・亜鉛・リンなどのミネラルも含まれています。

実は、カルシウムとマグネシウムの比率が崩れると心臓病や高血圧のリスクが高まるのですが、チョコレートは、カルシウムとマグネシウムのバランスがよいという点でも注目されている食品です。

マグネシウムは細胞内で300種類以上の酵素の働きを助けるという大事な役割があります。マグネシウムが不足すると、不整脈が生じやすくなり、慢性的に不足すると虚血性心疾患、動脈硬化症などのリスクが高まります。

イライラしやすくなったり、こめかみの周辺がピクピクけいれんしたりするのは、マグネシウムが不足している時に起こりやすい症状です。

骨の健康の為にはカルシウムだけでなくマグネシウムの摂取も重要なのですが、余分なカルシウムを尿中に排出する時にマグネシウムも同時に排出してしまいます。カルシウムだけを多く摂りすぎないように、気をつけなければなりません。

高カカオチョコレートは注意して摂取しましょう

最近、カカオ分70%以上の高カカオチョコレートは、美容や健康に対する効果が期待できると人気です。カカオ豆の脂質は、コレステロールを減少させる効果があるといわれるオレイン酸と、体に吸収されにくいステアリン酸を多く含むので、ダイエットによいといわれています。

またカカオポリフェノールが活性酸素の働きを抑えて美肌やアンチエイジングに役立ったり、チョコレートに含まれる食物繊維などが糖質の吸収を穏やかにしたり、便秘を改善して腸内環境を整えたりと、さまざまな効果がうたわれています。

おいしくて、美容や健康によいとなるとたくさん食べたくなりますが、摂取には注意する点があります。まず高カカオチョコレートは普通のチョコレートよりもカカオ分が多い為、脂質量が多くなります。

ですから1日の食事のバランスや摂取エネルギーを考慮して、食べ過ぎないように気をつけましょう。

それから国民生活センターの調査によると、テオブロミンやカフェインが普通のチョコレートの4~5倍程度含まれているものがあります。

テオブロミンやカフェインには気管支拡張や利尿、興奮等の生理作用があります。

健康な人が嗜好品として楽しむ分には問題ありませんが、それらの成分に敏感な人や気管支拡張薬として使用されているテオフィリン等の医薬品を使用している人は、摂取量に注意してください。

またニッケルも普通のチョコレートの1.9~3.8倍含まれています。

ニッケルは接触性の金属アレルギーの物質として多くの症例報告がありますが、経口摂取によって発症する可能性もある為、ニッケルアレルギーの人は注意した方がよいでしょう。

(まとめ)チョコレートの種類によってバストアップの効果は違うの?

1. カカオマスの含有量が異なるので効果の大小があります

カカオポリフェノールには血流促進・動脈硬化予防・抗酸化の作用がありますが、チョコレートの種類によってカカオマスの量が違うので、効果も違います。食べ過ぎればカロリーオーバーになるので注意しましょう。

2. 3種類のチョコレート

一般的には、カカオ分やミルクの割合で、カカオマスが40~60%のビターチョコレート、ミルクの入ったミルクチョコレート、カカオポリフェノールをほとんど含まないホワイトチョコレートの3種類に分けられます。

3. 健康効果が注目されるカカオ2大成分

カカオポリフェノールは、活性酸素を除去する抗酸化作用や血管の炎症を抑えて血管を広げる作用があります。カカオプロテインは難消化性の物質なので、便のかさが増し、腸内環境が整えられ、便通が良くなります。

4. チョコレートは脂質と糖質が多い食品です

チョコレートは脂質と糖質でその成分の8割以上を占め、他にはたんぱく質や食物繊維も含まれています。カカオマスには非常に多くの植物性油脂が含まれているので、含有量が多いとカロリーが高くなります。

5. 体に嬉しい栄養成分もたくさんあります

テオブロミンは血流を促進し、集中力などを高め、リラックスさせます。ブドウ糖は脳のエネルギー源となる唯一の物質です。

またビタミン類や、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルも含まれています。

6. 高カカオチョコレートは注意して摂取しましょう

カカオ分70%以上の高カカオチョコレートは、美容や健康に対する効果が期待できると人気です。しかし普通のチョコレートよりも脂質量やテオブロミン、ニッケルなどの量も多くなるので、食べる際には気をつけましょう。