食事や睡眠、姿勢や下着の改善がバストアップにつながります


豊胸手術は簡単で確実ですが、後遺症などのリスクが大きくためらう人が多いようです。その点飲むだけで女性ホルモンを増やすというサプリメントなら、手軽にバストアップ効果がありそうに思えます。

ですがバストアップをうたったサプリメントはすべてが安全な製品とはいいきれません。実際に2012年ごろから「プエラリア・ミリフィカ」という原料成分を使ったサプリの健康被害が報告され、問題になりました。

こうした健康へのリスクなしにバストサイズをアップさせるには、日常生活の中で女性ホルモンを活性化させ、バストの脂肪を増やす努力が必要です。日常でのバストアップケアには大きくわけて2通りのアプローチがあります。

ひとつは大胸筋を鍛える筋肉トレーニングや、乳腺を発達させるバストアップマッサージといった外側からのバストアップケア。背筋を伸ばして姿勢を正すだけでも血流やリンパの流れがよくなり育乳効果があります。

もうひとつは体の内側からバストアップしやすい環境を整えること。食事の栄養バランスを考え、睡眠を確保することで女性ホルモンの分泌は安定します。

サイズのあったブラジャーやナイトブラを選ぶようにして、本来バストに収まるべき脂肪をバストに集めることも大切です。

こうした地道な方法は、すぐには効果があらわれにくく、時間もかかるため面倒になりがちですが、毎日コツコツ続けることで自然にバストアップすることも不可能ではありません。必要なのは「胸を大きくしたい」という意識と続ける根気です。

豊胸手術のリスクを知っておきましょう

バストに足りないボリュームを直接体内に注入する豊胸手術にはいくつかの種類があります。

・ヒアルロン酸注入

乳腺の下に分子構造が大きく体内に吸収されにくいヒアルロン酸を注入する手術です。もともと人間の体に存在している成分なので安全性が高く、傷が小さいことで人気があります。

しかし注入する量や質によってはしこりができたり胸の変形が起きたりする場合があります。またヒアルロン酸は徐々に吸収されるため、長期間のバストアップには向きません。

・脂肪注入

ヒップ・ウエスト・太ももなどの余分な脂肪を吸引し、バストに注入する方法です。自分自身の脂肪ですから異物反応の心配が少なく、柔らかく、自然なバストになります。

リスクは低いように思われますが、細胞が壊死してしこりができ、皮膜で覆われて石灰化してしまう場合があります。最新式の方法では脂肪幹細胞を同時に注入することによって生着率があがりました。

ただ実際についている脂肪しか使えないため、痩せて脂肪の少ない人はこの手術には向きません。

・シリコンバッグ挿入

脇の下を切開してシリコンバッグを挿入する、一般的な方法です。半永久的に維持できるといわれるシリコンバッグですが、問題は傷痕が大きいこと、体がシリコンを異物と判断し、被膜で覆ってしまうためバストが硬くなることなどです。

質の悪いものは強い衝撃を与えると破裂し、シリコンジェルが流れ出すというトラブルが問題になりました。クリニックの宣伝広告やサイトでは簡単な手術で成功した画像が見られます。

ですが体質によっては拒絶反応や、術後の痛み、変形する、後遺症が起こるなどのトラブルが多々あることは把握しておきましょう。

サプリの服用にもリスクがともないます


やはり自前のバストを育てたい、となると、気になるのがサプリメント。バストアップサプリメントは女性ホルモンに似た働きがある成分を配合し、乳腺を発達させることでバストの成長をうながそうというものです。

バストアップの鍵となるのは、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンです。エストロゲンは乳腺に脂肪をつける働きがあり、プロゲステロンは乳腺を発達させる働きがあります。

そこで注目されたのが「プエラリア・ミリフィカ」という植物成分を配合されたサプリです。プエラリア・ミリフィカには女性ホルモンと似た作用のある植物性エストロゲン成分が含まれていて、バストアップ効果があると話題になりました。

ところが数年前から、プエラリア・ミリフィカを含む製品を使用して生理不順や不正出血など健康被害が起きたという情報が消費者センターや国民生活センターに相次いで寄せられました。というのもプエラリア・ミリフィカが配合されたサプリは製品によって成分の量がまちまちなのです。

中には大豆イソフラボン類より約1,000~10,000倍強いエストロゲン活性があるという成分が配合されているのに、その配合量が把握されていません。こうしたエストロゲンに強く作用するサプリは、ホルモンバランスの乱れを招き、頭痛・じんましん・腹痛・嘔吐・下痢といった体調不良の原因となる可能性があります。

すべてのサプリが危険というわけではありませんが、女性ホルモンに作用する、というからには医薬品と同じく副作用の可能性はあります。安易な摂取は控えた方がよいでしょう。

まずバストアップの仕組みを知りましょう

自力バストアップをめざすのであれば、まずバストが大きくなるために何が必要かを知っておきましょう。バストを構成しているのは土台である「大胸筋」、母乳を分泌するための「乳腺組織」、乳腺組織をとりまく「脂肪組織」、そしてそれらを支える「クーパー靭帯」です。

① 大胸筋

鎖骨から両肩、そして胸を覆う大胸筋は、乳腺・脂肪組織などを下から支える土台となる筋肉です。大胸筋を鍛えてボリュームアップすることで、バスト全体のボリュームもアップが可能です。

② 乳腺脂肪

乳腺の周りにつく脂肪は「乳腺脂肪」と呼ばれ、乳腺を包みこんで保護する役割を持っています。バストの9割は脂肪ですから、バストのふくらみは皮下脂肪の付き方で決まるといっても過言ではありません。

③ 乳腺

乳腺は母乳を生成するための大切な器官です。この乳腺が女性ホルモンや成長ホルモンの刺激で乳腺が発達すると、体は外部刺激から守るために脂肪をつけようとします。

つまりバストに脂肪がつくかどうかは乳腺の発達によって左右されるということになります。

④ クーパー靭帯

乳腺や脂肪と皮膚や大胸筋をつないでいる靭帯です。胸のハリを支える重要な要素で、激しい運動等で損傷すると、乳房全体を支えることができなくなり、垂れてしまいます。

こうしてみると、バストアップのために必要な要素は

・バストを形成する乳腺が発達すること

・乳腺につく脂肪を増やしてバストを大きくみせる

・胸を支える大胸筋やクーパー靭帯を強化すること

この3つということになります。

乳腺を成長させることがバストアップの必須要素です


バストアップといわれるとつい脂肪を増やそうと思ってしまいがちですが、実をいうとバストは皮下脂肪が一番つきにくい部位なのです。やみくもに脂肪をつけようと食べ過ぎても、肝心のバストは変わらず、お腹や太ももだけが太るということになりかねません。

ではどうすればバストに脂肪がつくのでしょう?バストを構成している乳腺と脂肪の内わけは「乳腺1:脂肪9」という割合。

実はバストの大きさを左右するのは1割の乳腺の方なのです。乳腺が女性ホルモンや成長ホルモンに活性化されて大きくなると、そのままの脂肪量では外部刺激から乳腺を守れないと体が判断して、乳腺の周りに脂肪をつけようとします。

逆にいえば、乳腺を活性させないとバストに脂肪はついてくれません。

バストアップの基本は

1. 乳腺の発達

2. 脂肪の増量

3. 乳房を支える大胸筋やクーパー靭帯の強化

という順番なのです。

乳腺をサプリメントなどに頼らずに発達させるには、バストアップマッサージが効果的です。マッサージで乳腺が刺激され、女性ホルモンの分泌量をうながします。

またリンパや血液中にある毒素や老廃物を流すことで、女性ホルモンが分泌しやすい環境をつくることにもなります。

乳腺を刺激するためのマッサージ方法

① 左の脇の下に右手をあてがい、左乳房の下→谷間→デコルテラインの順に指をすべらせていきます。

② 次に左乳房の上に右手を、下に左手をあて、上の手は脇側へ、下の手は谷間側へむかって円を描くようにマッサージします。

③ このマッサージをゆっくりと10回、右胸も同様に行います。

お風呂あがりなどの血流がよくなっているときに行うと、より効果的です。

バストアップしたいという意識を持ちましょう

体への負担やリスクの少ないバストアップ方法とは、日常生活でバストのためになる習慣を続けることです。

・食事

バストアップの大前提として、ある程度の脂肪を体につける必要があります。女性はどうしても体形を気にして低カロリーのヘルシーな食事になりがちですが、胸に脂肪をつけるためには「高たんぱく質・高カロリー」は必須要素。

赤身の肉や魚、乳製品などの動物性たんぱく質、イソフラボンを豊富に含む大豆たんぱく質をバランスよく摂取しましょう。たんぱく質というと筋肉をつくる栄養素というイメージがありますが、実はホルモン分泌に働く作用もあるのです。

またエストロゲンを増加させる効果が高いといわるボロンを多く含むキャベツなども、積極的に取り入れたい食材です。

・ナイトブラ

就寝中に着用することを目的として開発されたナイトブラは、つけて寝ることで背中やお腹に流れてしまった胸の脂肪を正しい位置に戻し、バストのサイズアップをはかります。またバストを支えるクーパー靭帯が切れないよう保護することでバストの崩れを防ぎます。

・姿勢

バストの土台となる大胸筋が弱まると必然的にバストが垂れてしまいます。筋肉トレーニングなどを実践することも大切ですが、日常で猫背にならないよう姿勢を意識するだけでも大胸筋は鍛えられます。

・生活習慣

睡眠不足にならない

運動不足にならない

ストレスを減らす

冷えを予防する

当たり前すぎるほど当たり前の方法ですが、こうした生活習慣はホルモンバランスを整えるために一番効果のあることです。要するに健康的な生活を心がけることがバストアップを阻害する要素をなくし、安全に胸を大きくする最良の方法なのです。

(まとめ)安全にバストアップする方法ってあるの?

1. 食事・睡眠・姿勢・下着の改善が、バストアップにつながります

豊胸手術やサプリメントなど、手軽な方法にはリスクがつきものです。安全にバストアップするには、日常生活で女性ホルモンを活性化させ、自然に脂肪を増やすこと。

毎日コツコツ続けることが、体に負担をかけず自然にバストアップすることにつながります。

2. 豊胸手術のリスクを知っておきましょう

代表的な豊胸手術には

・ヒアルロン酸注入

・脂肪注入

・シリコンバッグ挿入

などがあります。

いずれも効果的ではありますが、拒絶反応や術後の痛み、変形、後遺症などのトラブルがあることも事実。術前の詳細な確認や後遺症の可能性を把握しておく必要があります。

3. サプリの服用にもリスクがともないます

最近は女性ホルモンに似た働きがある成分を摂取することで、乳腺の発達をうながすバストアップサプリメントが注目されています。しかしエストロゲンに強く作用するサプリはホルモンバランスの乱れを招き、体調不良の原因になる可能性も否定できません。

4. まずバストアップの仕組みを知りましょう

バストアップのためには

・女性ホルモンの刺激でバストを形成する乳腺が発達すること

・乳腺が発達することで、乳腺の周りに脂肪が増えてバストの質量が増えること

・乳腺と脂肪を支える大胸筋やクーパー靭帯を強化すること

この3つの要素が必要です。

5. 乳腺を成長させることがバストアップの必須要素です

女性ホルモンに活性化されて乳腺が発達すると、体は乳腺を守るためにその周囲に脂肪をつけようとします。乳腺を発達させることで自然に脂肪をつける、バストアップマッサージは、おすすめのバストアップ方法です。

6. バストアップしたいという意識を持ちましょう

安全な方法でバストを大きくするには、

・高たんぱく質・高カロリー、ホルモンバランスを意識した食事

・脂肪の崩れを防ぐナイトブラ

・姿勢を正す

・睡眠不足や運動不足、ストレスや冷えを排除する

日常生活でこうした意識を持つことが大切です。