母乳育児中のバストアップは、一時的なものです


妊娠すると女性の体はホルモンバランスが大きく変わったり、授乳中も乳腺の発達が活発になったりするため、多くの人の胸がサイズアップする傾向にあります。

大きくなるサイズは人によって異なりますが、1~2カップ程度変化することが多いです。ただしこのバストアップはホルモンの影響なので一時的なものになります。

卒乳後は大きくなったバストがしぼんでしまうため、しぼみ方によっては逆に垂れ下がってしまう原因になりかねません。ですので妊娠中や授乳中から、大きくなったバストを守るようなケアを心がけるようにしてください。

妊娠中は、日々のサイズ変化に対応できるように、しっかりとホールドできるマタニティーブラジャーなどを使うと効果的です。マタニティーブラを選ぶ際は、発達しようとしている乳腺を傷つけないように締め付けがきつすぎないものを選ぶようにしてください。

また大きくなっていくバストをしっかり支えられるよう、肩紐が太めなものを選ぶとよいです。筋力低下はバストの垂れ下がる原因になってしまうので、授乳中も大胸筋や小胸筋を鍛えるようなストレッチをしていくことをおすすめします。

妊娠中と授乳中は、乳腺が発達するので胸が大きくなります

妊娠中や授乳中にバストサイズが大きくなったと感じる人が多いのではないでしょうか。もちろん妊娠の影響で体重が増えたことも要因の一つとしてあるかもしれませんが、実はそれだけではありません。

妊娠すると、女性の体内ではエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌量が徐々に増えていきます。エストロゲンはバストアップにとって非常に重要な「乳腺」を発達させ、プロゲステロンは乳腺の「乳腺葉」という組織に働きかけます。

この乳腺葉とは、産まれてくる赤ちゃんのために母乳を作る組織です。乳腺葉はお産が近づくにつれて発達し、その周辺に脂肪が増えるため、妊娠中期から後期にかけてバストサイズが大きくなる方が多くなります。

なお妊娠中のサイズアップは人によって異なりますが、胸囲で約20 cm、ブラジャーのサイズだと2~3カップ程度大きくなるという方も少なくありません。そしておそらくほとんどの方が授乳期に自分の中で「最大サイズ」になるのではないでしょうか。

せっかく妊娠を期にバストアップしたのだから、産後もこのままサイズアップした胸を維持したいところですよね。

卒乳後に、バストが垂れ下がってしまう可能性があります


授乳期の女性の胸は大きくなり、ハリもあるため非常に美しい状態になります。しかしこの美しいバストをそのままずっとキープし続けられるのかというと、実はそこが難しいところ。

赤ちゃんはいつまでも母乳を飲み続けるわけではありませんので、いつかは授乳も終わりを迎えます。授乳することで刺激を受けていた乳腺の発達も落ち着き、維持されていた女性ホルモンの分泌量も次第に落ち着いて下降していくのです。

その結果として授乳などの影響で大きくなったバストは1年くらいかけて、元の大きさに戻っていきます。元の大きさに戻る際に、そのまま以前の形になってくれればよいのですが、一度伸びてしまった皮膚はきちんと元に戻ることはありません。

そのため乳腺がしぼんで小さくなった分だけ皮膚が余った状態になり、胸が垂れ下がってしまう原因になります。

また一気に大きくなった胸の重さに耐えきれず、バストを上へ引き上げているクーパー靭帯が伸びてしまうこともあります。一度伸びたクーパー靭帯も、元に戻ることはありません。

そのためバストのサイズが元に戻っても、以前のように上を向いた状態を維持できなくなってしまうのです。矯正下着などでしっかりと固定すれば正しい位置をキープすることはできますが、下着を外してしまうと下垂したままとなってしまいます。

ちょうどよい下着を選ぶことも大切です

マタニティーブラジャーを知っていますか?普段しっかりと胸をホールドすることを目的にしているブラジャーを使っていても、妊娠中や授乳中は、比較的体に負担が少ないものを使っている方も多いのではないかと思います。

妊娠中や産後は胸の大きさが変わりやすい時期です。発達する乳腺を圧迫したり痛めてしまったりしないように、マタニティー用に作られた伸縮性のある柔らかい素材で胸全体をカバーするような下着を選ぶようにしましょう。

マタニティーブラジャーなら、ノンワイヤーでもしっかり支えることができるものや、ワイヤー入りでも乳腺を圧迫しないように設計されているので安心して使えます。

また大きくなっていく胸をしっかりと肩で支えられるようにストラップは太め、アンダーサイズを調節しやすいようにホックが多段階になっているものを選びましょう。急激に大きくなるバストを支えきれないと、クーパー靭帯が伸びてしまうので要注意です。

さらに要注意なのは卒乳後です。授乳中は赤ちゃんにすぐおっぱいをあげることができるように楽な下着を選んでしまいがちですが、その楽さに慣れてしまって卒乳後も使い続けてしまう人も少なくありません。

しかし卒乳後も楽な下着を使い続けてしまうと、バストを支えるサポート力が不足しているため下垂する原因になりかねません。

また妊娠・授乳期を終えた後は、産前のサイズとは変わっている可能性が高いものです。まだ使えるといって産前のブラジャーに戻る前に、きちんとサイズを確認してみることが大切になります。

高価な補正下着でなくてもよいので、今の自分のバストサイズに合わせたものを使うようにしてくださいね。

授乳期に気をつけたほうがよい3つのこと


授乳の時に引っ張られないように気をつけましょう

授乳している最中に引っ張りながら飲む癖のある子や、抱っこしているポジションが低すぎると飲む時に引っ張られる形になってしまうことがあります。しかしあまり引っ張り飲みが続くと、皮膚が伸びて戻らなくなってしまうかもしれません。

授乳する際は、できるだけ胸の位置に赤ちゃんが来るようにしっかりと抱っこして飲ませるように気をつけましょう。赤ちゃんの体の下にクッションを入れてあげると、位置が高くなるために楽に授乳ができます。

バストの保湿をしましょう

産後は皮膚がデリケートな時期です。乾燥してしまうとトラブルの原因になってしまうので、保湿クリームを塗るなどのケアを心がけてください。

できればお風呂上がりなどの体が温まっている状態で、首からデコルテ、胸の周りなどにしっかりと保湿をするとよいでしょう。またあわせて、バストアップのマッサージをすると血行もよくなるため効果がアップします。

正しいサイズのブラジャーを使いましょう

産後すぐは乳腺が発達しているのでハリがあり、バストが下がってくる印象はないかもしれません。しかし徐々に乳腺がしぼんでくると、大きくなったバストが重力に負けてしまう可能性が高くなります。

そのためしっかりと下から支えられるようにサイズのあったブラジャーを使うようにしましょう。何度も授乳するので大変だと思う気持ちはわかりますが、美しいバストをキープするためには大きくなっている時だからこそしっかりとしたケアが必要だということです。

産後はバストアップエクササイズをしましょう

妊娠や授乳期にせっかく大きくなった胸をキープするためにも、産後はバストアップのエクササイズを積極的に取り入れていくようにしましょう。大胸筋や小胸筋を鍛えるために、手軽にできるバストアップエクササイズをいくつか紹介しておきます。

ただし産後すぐは体力も低下しているので、ムリのない範囲でやるようにしてくださいね。

・胸の前で合掌

両手の手のひらを胸より少し高い位置で合わせて、力いっぱい内側に向けて押し付けましょう。バスト周辺の筋肉を使っていることを意識しながら行うと効果的です。

二の腕のたるみ予防にもなります。

・タオルで背伸び

薄手のタオルを用意し、両手で軽く握ります。手と手の間隔は、肩幅以上にして逆手で持つようにしてください。

そのままタオルを真上に持ち上げて、耳の横から後ろに引く動きをします。できるだけ頭より後ろにいくように動かして、背筋を伸ばすようなイメージでそのまま30秒ほどキープしましょう。

・壁で腕立て伏せ

壁に顔を向けて立ちましょう。そのまま腕を伸ばして指先がギリギリ付く程度の距離をとってください。

足を肩幅に開いたら、壁に向かって腕立て伏せをしていきましょう。体を前に傾けて、肩の高さくらいの位置に手のひらをつきます。

息を吸いながら肘を曲げて、状態を壁に向けて倒していきます。その状態で1秒キープしたら、ゆっくりと息を吐きながら元の姿勢に戻します。

普段は腕立て伏せができない方でも、この壁腕立て伏せならできるのでチャレンジしてみてください。

(まとめ)母乳育児中のバストアップは、ずっと続きますか?

1. 母乳育児中のバストアップは、一時的なものです

妊娠中や授乳中は、女性の体内でホルモンバランスが大きく変化してバストサイズが大きくなります。しかしこれは一時的なバストアップです。

きちんとケアをしてあげないと、その大きさが逆に垂れ下がってしまう原因になりかねないので気をつけましょう。

2. 妊娠中と授乳中は、乳腺が発達するので胸が大きくなります

妊娠中と授乳中は、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの影響で乳腺が発達し、通常より胸のサイズが1~2カップほど大きくなることが多いものです。授乳中は、自分の中で最大値になるのではないでしょうか。

3. 卒乳後に、バストが垂れ下がってしまう可能性があります

授乳中に大きくなったバストは、1年ほどかけて元の大きさに戻っていきます。その際、急激な変化に耐えられずに皮膚やクーパー靭帯が伸びてしまうと、下垂の原因になります。

一度伸びてしまった皮膚や靭帯は元には戻らないので要注意です。

4. ちょうどよい下着を選ぶことも大切です

妊娠中や授乳中は、バストサイズの変化に細やかに対応できるようなマタニティーブラジャーを使うようにしましょう。締め付けすぎていると乳腺を痛めてしまいますし、ホールド力が不足していると重さを支えきれなくなります。

5. 授乳期に気をつけたほうがよい3つのこと

授乳中はバストのケアまで気がまわらないかもしれませんが、ちょっとした気配りをするだけで卒乳後の状態が変わる可能性があります。引っ張らせない、バストの保湿をする、しっかり支えるなどに気をつけてみましょう。

6. 産後はバストアップエクササイズをしましょう

妊娠中や授乳期にせっかく大きくなったバストを維持していくために、産後はバストアップのエクササイズを行うとよいです。ただし産後すぐは体力が低下しているので、ムリのない軽いストレッチなどから始めてみましょう。