産後の育乳のポイントは血流とお肌のケアです
出産直後はホルモンの影響でバストが急激に大きくなります。
その際にお肌が引き伸ばされて授乳線ができ、その後にバストが垂れる一つの要因になっています。
そのため出産直後からバストをマッサージしたりクリームを塗ったりなどして、お肌のケアを行うことがポイントです。
またバストへの血流を維持することも、バストの皮膚ケアには重要となります。
目次
出産直後からバストの皮膚のケアを始めましょう
妊娠後期から出産後は、バストが急激に大きくなります。
この急激なバストアップは、授乳のために分泌量が増えるホルモンの影響によるものです。
妊娠時にお腹に妊娠線と呼ばれる皮膚割れが起こるのと同じように、バストでも妊娠後には授乳線とよばれる皮膚割れが起こります。
これによって皮膚は大きく引き伸ばされてしまい、授乳後にバストが垂れてしまう要因となっています。
産後に育乳を進めるためには、産後まもなくからバストの皮膚をケアすることが大切になってきます。
とくに産後時間が経過してから皮膚はターンオーバーサイクルが遅くなり、伸びた皮膚が元に戻りにくくなってしまいます。
早いうちからのバストケアがポイントとなります。
また産後に盛んに生成される乳汁を適度にバストから出すようにしておかないと、バスト内部に乳汁が溜まってバストが大きく腫れる原因ともなります。
これが長く続くと乳腺炎を引き起こすと同時に、バストの皮膚も伸ばされる上に、バストの重みでバストを支えるクーパー靭帯も引き伸ばされてしまいます。
授乳後にはバストの腫れが治まることからお分かりのとおり、バストに溜まった乳汁を適度に外へ出すようにしましょう。
バストの腫れや重みが軽くなり、その後のバストの垂れを防ぐことができます。
産後の育乳には血流や大胸筋を鍛えることもポイントです
産後は大胸筋の血流が悪くなりがちです。
たとえば産後は赤ちゃんを抱っこしている時間が長くなり、大胸筋が働きっぱなしの状態になります。
筋肉は力を入れた状態を長く続けると、筋肉内の血管が圧迫されて血流が滞りがちになります。
そのため大胸筋やバスト周辺の血流は、どうしても悪くなりやすいのです。
筋肉やその周辺の血流を良くするためには、筋肉が働いたり休んだりを繰り返す動きが大切になってきます。
そのため赤ちゃんを抱っこしていない時間帯は、なるべく筋肉を適度に動かすようにすると良いでしょう。
たとえばトイレに立った際や入浴時、眠る前などの時間にストレッチをすることなどは効果的です。
方法自体は大胸筋のトレーニングと同様の方法です。
胸の前で両手を合わせて押し合いと休憩を各5秒行うなどです。
筋肉が適度に血管を圧迫してくれて、血液を流すポンプの役割を果たしてくれます。
また大胸筋のストレッチにも同様の効果があります。
両手をお尻のところで合わせ、その手をお尻から離して上へ持ち上げるようにします。
すると両方の肩甲骨を近づけるような動きになりますが、この時に大胸筋が伸ばされます。
このように筋肉を動かしたりストレッチしたりすることで、バストの血流を保ち、バストを支える大胸筋を適度に刺激しておくことが、産後の育乳には大切です。
バストの皮膚を良い状態に保つためにマッサージも利用しましょう
産後はバストが硬くなりやすいのが特徴です。
また乳汁が盛んに作られるためにバストが大きくなり、これによって皮膚も引き伸ばされてリンパや血液の流れも悪くなりやすいのです。
これをできるだけ軽い状態に保ち血流やリンパの流れを保つためにも、マッサージを利用しましょう。
自分のバストの中でも、特にバストの下側は自分ではなかなか見ることができないものです。
ですから他の人の目で直接見てもらい、皮膚の状態を確認してもらいながらマッサージを受けることも有効です。
産後にバストが硬くなるのは、盛んにできる乳汁によって乳管が太く腫れあがることによります。
これが長く続くと、乳腺で炎症が起こりバストはさらに硬く腫れあがってしまいます。
さらにバストが硬くなれば乳管での乳汁の動きも悪くなり、悪循環に陥ります。
バストを適度にマッサージしてもらい、柔らかい状態を保つには、溜まっている乳汁を外へ出すと同時に、バストの皮膚を適度に動かすことがポイントです。
血液やリンパの流れる方向を意識しながらのマッサージが重要となりますので、専門家にお任せするようにしましょう。
(まとめ)産後に育乳すればバストアップできる?
出産直後のバストのお肌ケアが、産後の育乳のポイントとなります。
バストにクリームを塗ったり、バストやお肌への血流を良くしたりすることで皮膚のしなやかさを保つことが、産後の育乳には大切です。
産後のバストの垂れは、授乳のためにバストが大きくなる際に皮膚が伸ばされることやバストが重くなることによる靭帯の伸びが関与しています。
そのため早いうちからバストの皮膚のケアをすることが、産後の育乳のポイントとなるでしょう。
大胸筋を適度に動かしたりストレッチしたりすることで、バスト周辺の血行を良くすることが、産後の育乳には大切です。
産後は大胸筋が働きっぱなしの状態になりやすいので、時間をとって適度に大胸筋を動かしましょう。
産後は乳汁の生成量が増えることでバストが腫れ、これが血液の流れや乳汁の流れを悪くするという悪循環に陥りやすいのです。
血液やリンパの流れを熟知した専門家に、バストの皮膚を観察してもらいながらバストのマッサージを受けると良いでしょう。